平川ヨーコさんへの恋文

近頃では片想い恋文メールを頻繁に送るとストーカーと認定される「愛」と「欲望」が排反事象な世の中になってしまった。なのでせめて送れない恋文メールをここに記し、いつか彼女が読んでくれることを祈るしかないのであった。

序に代えて

平川ヨーコさま

あなたに初めてお会いしてからはや三十有余年になりますね。

一目惚れ、というのは少し違うとしても、その間ずーっとあなたのことを好いて来ました。

いまでも好きで好きでたまりません。

といっても信じてはくれないのは、私自身の過去の行動から仕方のないことは分かっています。

もしあなたが私でない誰かと恋愛し結婚すれば、それが私への天罰であり、その苦しみは恐らく私を引き裂いてしまうと思いますが、それは責任として甘んじて受けて、罪を償うつもりでおりました。

でも、あなたはいまだ独身です。(恐らく)

私も独身なので、現在の日本で倫理的問題はなく、「可能性」だけが存在し続けています。

罰も受けられず、今は住所も分からない遠い地におられてお逢いする術もままならず、また恋文メールも頻繁には送ることが出来ないのは、とても辛いことです。

罰は一度受ければいつか済みますが、今は永遠の業火に焼かれて苦しみが永続していて、罰を受けるより辛いかも知れません。

この蛇の生殺しの苦しみを少しでも緩和するため、このような公開ブログを書くのは、とても自分勝手なことだとは思っていますが、私ももう限界なのです。

せめてこれだけはお目こぼしを頂ければ、ありがたいです。

以上、序文に代えて…

 

2019年3月15日

ミトの大冒険